屋上防水の種類と選び方!シート防水・ウレタン防水どっちがいい?
2025.03.03 (Mon) 更新
建物の屋上は雨風や紫外線にさらされるため、適切な防水工事を施さなければ雨漏りの原因になってしまいます。屋上防水にはいくつかの種類がありますが、代表的なものが「シート防水」と「ウレタン防水」です。どちらを選べばよいのか迷っている方のために、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
1. 屋上防水の重要性
屋上防水は、建物の耐久性を保つために不可欠なメンテナンスです。防水が不十分だと、以下のような問題が発生する可能性があります。
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雨漏りによる室内の損傷
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建物の劣化や耐久性の低下
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カビや腐食の発生
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断熱効果の低下による冷暖房効率の悪化
これらを防ぐために、適切な防水工事を選ぶことが大切です。
2. シート防水とは?
特徴
シート防水は、防水シートを屋上に敷いて接着・固定する工法です。シートの種類としては、塩化ビニル樹脂系やゴム系のものがあります。
メリット
✅ 耐久性が高い:シート自体が強度を持ち、比較的長持ちする(耐用年数10~15年)。 ✅ 工期が短い:シートを貼るだけなので、施工時間が短く済む。 ✅ 厚みが均一:施工ムラが発生しにくく、安定した防水性能を発揮する。 ✅ 紫外線に強い:塩ビ系シートは特に耐候性が高く、直射日光に強い。
デメリット
❌ 形状が複雑な屋上には不向き:シートを貼るので、複雑な形状の屋上だと施工が難しくなる。 ❌ 継ぎ目が弱点になる:シート同士の継ぎ目部分から劣化しやすい。 ❌ 施工費用がやや高め:ウレタン防水と比べると、材料費や施工費が高くなることがある。
3. ウレタン防水とは?
特徴
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水膜を形成する工法です。
メリット
✅ どんな形状の屋上にも対応可能:液体なので、入り組んだ形状でも施工できる。 ✅ 継ぎ目がない:防水層が一体化するため、継ぎ目からの劣化リスクが少ない。 ✅ 比較的安価に施工できる:シート防水よりもコストを抑えられることが多い。 ✅ メンテナンスが容易:部分補修が可能で、施工後のメンテナンスがしやすい。
デメリット
❌ 耐久性がやや劣る:シート防水よりも耐用年数が短く(8~12年)、定期的な塗り替えが必要。 ❌ 施工ムラが発生しやすい:職人の技術によって厚みが変わることがあり、防水性能に差が出る。 ❌ 乾燥時間が必要:塗布後に硬化するまで時間がかかるため、工期が長くなる場合がある。
4. どちらを選ぶべき?
① 建物の形状で選ぶ
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シンプルな形状(フラットな屋上) → シート防水が向いている。
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入り組んだ形状(障害物が多い) → ウレタン防水の方が施工しやすい。
② コストで選ぶ
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初期費用を抑えたい → ウレタン防水が比較的安価。
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長期的にメンテナンスを減らしたい → シート防水の方が耐久性が高くお得。
③ 耐久性で選ぶ
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耐久性重視なら → シート防水。
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補修がしやすいものを選びたいなら → ウレタン防水。
④ 施工スピードで選ぶ
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短期間で工事を終えたい → シート防水。
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時間がかかっても良いなら → ウレタン防水。
5. まとめ
シート防水とウレタン防水には、それぞれメリット・デメリットがあります。
比較項目 | シート防水 | ウレタン防水 |
---|---|---|
耐久性 | ◎(10~15年) | △(8~12年) |
施工のしやすさ | △(複雑な形状は不向き) | ◎(どんな形状にも対応) |
コスト | △(やや高め) | ◎(比較的安価) |
継ぎ目の有無 | △(継ぎ目あり) | ◎(継ぎ目なし) |
メンテナンス性 | △(部分補修しにくい) | ◎(補修が簡単) |
どちらを選ぶかは、建物の状況や予算に応じて決めるのがベストです。
「どっちがいいの?」という質問に対しては、
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シンプルで耐久性を重視するなら「シート防水」
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複雑な形状やコスト重視なら「ウレタン防水」 と答えられます。
屋上防水を検討されている方は、建物の状態や予算に合わせて最適な工法を選びましょう。もし判断が難しい場合は、専門業者に相談するのがおすすめです。
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