屋根の『棟板金』が飛ぶとどうなる?見逃しやすい破損のサインとは
2025.04.08 (Tue) 更新
こんにちは!豊中市で屋根修理、外壁塗装、防水工事をしているホームトップです。
1. 棟板金とは?屋根の頂点を守る重要パーツ
「棟板金(むねばんきん)」とは、スレート屋根や金属屋根のてっぺん部分(棟)を覆っている金属の板のことです。
この部分は屋根の合わせ目となっており、雨水が入り込みやすいため、棟板金でしっかり覆うことで雨漏りや風の侵入を防いでいます。
素材は主にガルバリウム鋼板やトタンなどの金属製が一般的で、軽量かつ耐久性が高いのが特徴です。
しかし、年数が経つと釘が緩んだり、板金が浮いたりして、強風で飛ばされるリスクが高まります。
2. 棟板金が飛ぶとどうなる?被害の実例
棟板金が飛んでしまった場合、次のような被害やリスクが発生します。
■ 雨漏りが発生する
棟板金がなくなると、屋根の合わせ目から雨が直接侵入してしまい、天井のシミやクロスの剥がれ、カビの発生といった雨漏りの被害が発生することがあります。
放っておくと野地板や構造材が腐食し、屋根全体のリフォームが必要になるケースも。
■ 飛んだ板金が人や物に当たる
強風で飛んだ棟板金が、近隣の車や窓、通行人に当たってしまうリスクも。
場合によっては損害賠償の問題に発展する可能性もあり、早めの対策が非常に重要です。
■ 台風時の保険申請の対象に
意外と知られていませんが、台風や強風による棟板金の飛散は火災保険で修理できる可能性があります。
保険申請には「いつ」「どんな被害が起きたか」という根拠が必要なので、現地調査や写真付きの報告書が重要になります。
3. 見逃しやすい棟板金の破損サインとは?
棟板金は屋根の高所にあるため、日常生活ではなかなか気づきにくい部分です。
しかし、以下のような「予兆」があれば、破損や飛散の危険信号かもしれません。
◎ 強風のあとに屋根から異音がした
→ カタカタ、バタバタという音がした場合、板金が浮いて風にあおられている可能性があります。
◎ 庭や近隣に金属片が落ちていた
→ 飛んだ棟板金の一部かもしれません。目視できなくても危険な状態です。
◎ 築10年以上で一度も点検していない
→ 板金を固定している釘が抜けたり、シーリング材が劣化して浮いていることが多いです。
◎ 室内に雨染みが出てきた
→ すでに雨水が内部に侵入している状態。棟板金の破損が原因の場合もあります。
4. 棟板金の修理方法と費用の目安
棟板金の修理方法は状態によって異なります。
【釘の打ち直し・シーリング補修】
軽微な浮きであれば、釘の補強やコーキングの補修で対応可能です。
費用目安:1~3万円程度
【棟板金の交換】
板金自体が破損・変形している場合は、交換が必要になります。
費用目安:1棟あたり3~10万円程度
※足場が必要な場合は別途費用(10~20万円)が発生することも。
5. 点検は無料?タイミングはいつがベスト?
「見えない部分だからこそ定期点検が大事」といっても、いつ点検すべきかわからない方も多いと思います。
基本的には次のタイミングでの点検がおすすめです。
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築10年を過ぎたタイミング
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台風や強風のあと
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他の家の工事中に業者が声をかけてきた時
多くの外装業者では屋根の点検を無料で行っているところもあるため、気になったときは気軽に相談してみるのがおすすめです。
6. まとめ:棟板金は「飛ぶ前」の点検が大切
棟板金の飛散は、「見えないけれど危険な劣化」です。
放っておくと雨漏りや二次被害につながり、修理費用が高額になることも。
築年数が10年を超えた方や、最近強風が多かった地域にお住まいの方は、ぜひ一度プロに屋根点検を依頼してみてください。
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