大阪府豊中市K様邸 棟積み替え工事 <朝日窯業㈱『淡路瓦』 56版イブシ瓦> 株式会社馬場商店<シルガード(不凍液なし)> 銅線18番線(ホルマル線)
2023.06.13 (Tue)
豊中市 K様邸 施工データ
工事内容 | 棟修復工事 野地板補修 谷板取り換え |
---|---|
施工日数 | 2日間 |
工事金額 | 25万円 |
メーカー・商品 | 淡路産56版和瓦イブシ JFE鋼板株式会社 株式会社馬場商店 |
お客様のご要望
天井板に雨シミを見つけられ、早急に対策をとチラシを見て屋根リフォーム専門店ホームトップへお問い合わせいただき、調査依頼をいただきました。
以前、修理業者さんが屋根をコーキングで修理したそうですが、そのコーキングの劣化に伴い雨水の排水機能が落ちており、屋根にたまった雨水で下地が腐って穴があき、そこから雨漏りしていることがわかりました。
担当者より
古い瓦を全て撤去し、新しい瓦と漆喰で棟の積み直しをいたしました。
損傷の激しい地瓦は交換の必要な箇所数枚を差し換えています。
下地に空いていた穴も修復し、雨漏り解決となりました。
ご依頼いただきありがとうございました!!
【棟・漆喰の解説はこちら】
施工前、施工後写真
工事写真レポート
棟瓦部(熨斗瓦3段冠伏せ)
①セメントやコーキングなどにより数度の修理跡があった。また瓦自体の劣化が見られ、地瓦(平たい部分の瓦)にも凍て割れ(冷害により瓦の劣化)が起こっていました。既存瓦撤去
②冠瓦を外すと、使われている葺き土(瓦を止めるための粘土)などが湿っていました。瓦土(葺き土)撤去
③さらに葺き土と瓦をメクっていくとかなりの雨漏りがあったようで、下地の木を腐らせて、穴が開いてしまっていました。棟瓦撤去
④全ての棟瓦部をめくり終えるとすべての棟瓦が濡れていて、棟が限界を迎えていたことが明らかになりました。穴あき補修
⑤穴が開いてしまった野地板部に新たに板を設置し、補強を施して瓦を乗せれるようにしていきます。破損瓦差し替え
⑥穴あき部に瓦でフタをして雨が入らないようにしっかりと漆喰にて固定して、凍て割れを起こしていた瓦も取り換え完了いたしました。棟熨斗積み(1段目)
⑦後は棟瓦を設置するために葺き土の代わりに漆喰(シルガード)にて熨斗瓦を乗せていきます。棟熨斗積み(2段目)
⑧1段目の熨斗瓦が積み終われば、続いて2段目の熨斗瓦を乗せていきます。棟冠伏せ
⑨最後に3段目の熨斗瓦を積み、最後に冠瓦を乗せて、棟瓦の完了となります。
こちらはすべて葺き土を使わず、シルガード(漆喰)にて積みなおしてあるので、雨漏れを起こす心配がありません。鬼瓦部漆喰
⑩鬼瓦の設置面に漆喰にて隙間を埋めていきます。綺麗に塗り上げることができました。壁側漆喰
⑪鬼瓦と反対の壁に設置している箇所も漆喰で綺麗に巻き上げてあります。板金処理
⑫雨が当たりやすく雨漏りの原因となりうる箇所に板金にてフタをしてボンドにて施工。上からの雨水が棟瓦に直接あたり続けると雨漏りの原因となる可能性があったために行いました。漆喰補充
⑬小さな棟の鬼瓦がつけられない所には漆喰にてフタをして綺麗にしあげてあります。完了写真
⑭棟を綺麗に積み上げ、清掃をし、棟瓦積み直し工事は完了となりました。
劣化が激しく修理は少し大変でしたが、綺麗に仕上げることが出来て、お客様に喜んでいただけました。- この度はお客様の息子様からのご希望もあり、かなり劣化が進み、このままではご自宅も劣化が進み、いろいろな場所で雨漏りが発生していくかもしれないとのご提案をさせていただきましたが、将来的には解体も視野に入れているとのお話であったために、雨漏り箇所のみの補修とさせていただきました。このようにどれだけ傷んでいようと可能な限り雨漏れ箇所の補修をして雨漏れを止めることが私共の仕事であります。どんな屋根も修理することは可能ですので、ご自宅に合った補修方法をお客様と共に考えて参ります。