大阪府大阪市鶴見区N様邸門屋根葺き替え工事 淡路産面取り56版イブシ瓦<朝日窯業㈱>シルガード<馬場商店㈱>
2023.07.11 (Tue)
大阪府大阪市鶴見区N様邸門屋根葺き替え工事 施工データ
工事内容 | 屋根葺き替え工事(和瓦) |
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施工日数 | 3日間 |
工事金額 | 40万円 |
メーカー・商品 | 朝日窯業㈱ 淡路産切り落ち桟瓦 イブシ瓦 |
お客様のご要望
門の瓦が古くなったので同じような仕様で屋根を葺き替えてほしいとのご要望がありました。
担当者より
かなり古く門の下地からやり直さなければならない状態でしたので、大工さんに屋根下地を直してもらい、新たにイブシ瓦を設置させて頂きました。やはり門に屋根瓦は似合いますね。瓦を葺くことで重厚感が増し、とても高価に見えます。最近ではこのような門を手掛けることは少なくなってきたので、施工させて頂いて嬉しかったです。
【材料解説記事はこちら】
【葺き替え工事の解説記事はこちら】
施工前、施工後写真
工事写真レポート
施工前
かなり門自体古く、斜めになって倒れそうな状態になっています。屋根の重みもありますが、やはり門自体の限界が来ていることが原因です。施工前の軒瓦
瓦がズレてしまい、樋から軒先瓦が飛び出してきています。これでは樋の意味がなく、瓦もズレ落ちてくる可能性がありました。屋根下地
大工さんが瓦を下ろし下地を作成して防水シートを張ってくれていましたので、瓦を止める桟木を打ち込んでいきます。桟木打ち
釘が飛び出さないように垂木に沿って打ち込んでいきます。同時に下から釘が抜けていないか確認しています。瓦上げ
桟木が打ち終わりましたら、瓦を上げて行きます、屋根が小さいので手作業で上げて行きます。瓦葺き
1枚1枚しっかりと桟木に瓦を引っ掛けてビス止めしていきます。瓦葺き
ビス止め工程。通常釘でも十分なのですが、下地が化粧野地(下から見たら木目が綺麗に見える仕様)であるため、釘を打ち込み、抜け出ないように短めのビスにて固定していきます。袖瓦部
平ケラバ仕様(通常より多めに被せる工法)ですので、ビスとシルガードでしっかりと固定していきます。シルガードが少ないとカタカタと揺れたり歪んだりする可能性があります。ケラバと地瓦の間
平ケラバと地瓦部分に隙間が出来るため、丸瓦を伏せる銅線(ホルマル線)を先に出しておきます。丸伏せ
丸瓦を伏せるためにシルガードをしっかりと置いていきます。これが少ないとまっすぐ通らなくなります。丸伏せ
丸瓦を設置しています。丸伏せ
左右同様に施工していきます。棟瓦を設置していきます。
最終工程の棟瓦の設置となります。ここで歪んでしまうとすべてがダメになってしまうため、慎重に熨斗瓦を重ねて参ります。棟瓦部
1段目が終わったら、2段目と計5段積み上げて行きます。こちらの工程は一気に積み上げることは出来ず、1日開けて漆喰を固めて行かなければなりません。棟瓦部
綺麗に2段積みあがりました。完了
熨斗瓦を積み上げ、綺麗に仕上がりました。